バイオマス発電

バイオマス発電

バイオマスとは?

「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり、「再生可能な、生物由来の有機性資源(化石 燃料は除く)」のことを呼びます。そのなかで、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。 木質バイオマスに係わる発電については、「未利用木材燃焼発電」「一般木材等燃焼発電」、「リサイクル木材燃焼発電」 によって固定価格が異なっています。

燃料区分 バイオマスの例 発電電力 調達価格 調達期間
間伐材等由来の木質バイオマス 間伐材、主伐材(*1) 2,000kw未満 40円+税 20年間
2,000kw以上 32円+税
一般木材バイオマス・農産物の収穫に伴って生じるバイオマス固形燃料 製材端材、輸入材(*1)、選定枝(*2)、パーム椰子殻、パームトランクなど 10,000kw未満 24円+税
10,000kw以上 入札制度により決定
農産物の収穫に伴って生じるバイオマス液体燃料 パーム油 --- 入札制度により決定
建設資材廃棄物 リサイクル木材・その他木材 --- 13円+税
一般廃棄物・その他バイオマス 選定枝(*2)、木くず、紙、食品残さ、廃食用油、黒液 --- 17円+税

(*1)「発電利用に供する木質バイオマスの証明のためのガイドライン」に基づく由来の証明のないものについては、建設資材廃棄物として取り扱う。

(*2)一般廃棄物に該当せず、「発電利用に供する木質バイオマスの証明のためのガイドライン」に基づく由来の証明が可能な選定枝については、一般木質バイオマスと取り扱う。

出典:資源エネルギー庁 なっとく再生可能エネルギー 「再生可能エネルギーの固定価格取扱い制度」

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_kakaku.html

バイオマスエネルギー源を燃焼したり、あるいは一度ガス化して燃焼したりして発電するしくみを「バイオマス発電」といい、バイオマス燃料を燃焼することでタービンを回し、発電機を動かすことで発電を行います。

今、改めて注目されるバイオマス発電の魅力

自然環境に左右されず安定して24時間365日発電が出来る。
太陽光、風力、地熱発電は、自然環境に左右され、設置場所の制約を 受けるが、バイオマス発電は環境に左右されず都合の良い場所で発電できる。

★未活用の廃棄物(家畜排泄物、稲ワラ、林地残材)の再利用や減少につながり、農山漁村の活性化、地域環境の改善に貢献し循環型社会の構築に寄与する。

★焼却時の排熱の多方面な利用を可能にする効率的なバイオマス熱エネルギーを提供する。

★廃棄処分されていた間伐材や廃材をペレットなどの燃料として再生させる「資源の有効活用」を果たすバイオマス発電燃料の生産が産業に!
バイオマス資源を有効活用することで、発生する生物系廃棄物の量を削減することができます。

バイオマス発電方法には、次の3種類があります。

● 直接燃焼方式は?木くずや間伐材(森林の育成のために間引いた木材)、可燃性ごみ、精製した廃油などを燃料として使います。木くずなどは「木質ペレット」という小さい固形状の燃焼物に、間伐材などは粉砕して「木質チップ」等に加工することで、輸送しやすくするとともに燃焼効率を高め、エネルギー変換効率を高めることができます。

● 熱分解ガス化方式は?木くずや間伐材、可燃性ゴミなどを燃料として使いますが、直接燃焼させるのではなく、加熱することによって発生させたガスによってガスタービンを回します。

● 生物化学ガス化方式は家畜糞尿や生ごみを発酵してバイオガスを作り発電する。

木質ペレット専用
熱ガス化方式

木質ペレットとは?

乾燥した木材を細粉し、
圧力をかけて直径6~8mm、長さ5~40mmの円筒形に圧縮成形した木質燃料で、
主にストーブやボイラーで利用される燃料です。

木質ペレットの特徴

原料は、再生可能な資源
木質ペレットの原料は、森林の育成過程で生じる間伐材などや、製材工場などから発生する樹皮、のこ屑(プレーナー屑)、端材など、再生可能な資源である木材です。これらを取り扱いやすい燃料にしたものが木質ペレットです。
環境にやさしいクリーンなエネルキー
間伐材などを利用することにより、森の再生を手助けすることができます。また、木質ペレットを燃やす時に出る二酸化炭素は、樹木が成長する時に吸収した二酸化炭素だけですから、化石燃料のように大気中の二酸化炭素を増加させることはありません。
着火生に優れ、取り扱いが容易
小さな円筒状に成形加工されているので、運搬や取り扱いが容易ですし、乾いているので着火性にも優れています。
他の木質燃料に比べて発熱量が大きい
含水量が少なく圧縮されていますので、チップやのこ屑をそのまま燃やすより大きな発熱量が得られます。

現在稼働中の太陽光発電所の
余裕の敷地スペースに設置出来ます。

(同一の地番にバイオマス発電設備認定申請は例外規定で認められます。)

今 注目の
小型バイオマス発電
(50kw)

コンテナタイプの50KW

◎ どこにでも設置可能
◎ 太陽光との併設設置可能

24時間、365日稼働する。

ドイツ製木質バイオマス熱電併給装置


2.44×6.058=14.78㎡(4.47坪)

全国どこにでも設置可能

100坪あれば1台 設置可能

年間8000時間(1日約22時間)
稼働可能

国産間伐材の木質バイオマスは
40円+税 (但し2000kw未満)

売電収入予測(50kw1台)

●国産木質間伐材FIT売電単価 40円/kw
7.6円÷40円=19% ⇒ 粗利益率81%

●外国産木質ペレットFIT売電単価 24円/kw
1kg当たり5.65円(ペレット1㎏=26円 1kg=4.6kwh)
5.65円÷24円=23.54% ⇒ 粗利益率76.46%

50kwの収支予測

50kw×44円×24時間×365日=1927万2000円
稼働率85%で 1638万1200円
粗利益81%で 1326万8772円
50kw×26.4円24時間×365日=1156万3200円
稼働率85%で 982万8720円
海外燃料の場合粗利益率76.46% 751万5039円
(諸経費、償却費を除外した推測粗利益の参考数値です。)

燃料別コストの比較

燃料 KWhあたりのコスト(円) 備考
電気 15.0 15円/KWh。
灯油 6.8 低位発熱量1リットル=9.55KWh 1リットル=65円
A重油 5.9 低位発熱量1リットル=10.2KWh 1リットル=60円
LPG 8.9 22,200Kcal/Nm3、25.8KWh/Nm3 228.6円/Nm3
都市ガス13A 8.0 9,900Kcal/Nm3=11.5KWh/Nm3 1m3=69.17円+基本料金
10.0 4KWh/kg、1kgあたり40円
ペレット 7.6 1kg=35円、1kg=4.6KWhとして
針葉樹チップ1 5 絶乾1kg=22円とすると
針葉樹チップ2 3.6 絶乾1kg=16円とすると
針葉樹チップ3 2.3 絶乾1kg=10円とすると

KWhあたりのコスト(円)

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